いつかの私へ
単純な私は
簡単にやる気を出す
やっと撮り終わったフィルムを
何を撮ったのか始めのコマは遠い記憶
それでもあの時間に
すうっと心がもどる
街に散りばめられているメッセージを
ゆっくり歩きながら見つけていく
あの時の私が受け取ったメッセージを
時間がたっていまの私が読み解く
私が私を理解し、寄り添い、励ます
いつでも側にいるのは私
自信のない私
嘆く私
涙する私
出てきた写真を見るといつも
私は私に驚く
すごく素敵なメッセージを
ちゃんと見つけられているじゃないの
私は私の見る街の姿が好きで
好きで
いつかの私を想い
自信をなくし嘆くより
いまの私がしっかりその瞬間に受けたメッセージを見つめれば
あの時の私の心のあり方が
いつかの私に届き
いまの私がそっと寄り添うのだろう